強剛母趾は特定のスポーツの動作で発症リスクが高まります。

強剛母趾

強剛母趾は足の親指の付け根にあるMP関節の変形性関節炎です。

特定のスポーツ動作で強剛母趾の発症リスクが高まります。

特に足部への反復的な衝撃や不自然な重心移動を伴う競技で発生しやすく、適切な予防策と根本的な改善方法が重要です。

強剛母趾を引き起こしやすいスポーツ

  • ランニング/マラソン:着地時の衝撃が親指関節に集中(アーチ低下がある場合に悪化)
  • サッカー:キック動作時の母趾伸展強制と地面との摩擦
  • バレエ:ポアントワークによる母趾過伸展の持続的負荷
  • テニス/バドミントン:前足部での急激な方向転換動作
  • バスケットボール:ジャンプ着地時の母趾関節圧迫
  • 登山:急勾配の下りで母趾関節が過伸展される

スポーツ起因性強剛母趾への対処法

対応

  • アイシング(15分間×1日3回)で炎症抑制
  • 整形外科での痛み止め注射、薬

痛みの原因がスポーツの動作によりますので、改善するまでは休止することが大事です。

体重分散異常による強剛母趾のメカニズムと改善法

発症機序

発症機序です。

姿勢や体の重心の不均衡
 ↓
足の過剰回内を発症
 ↓
扁平足/開帳足
 ↓
内側縦アーチ崩壊
 ↓
中足骨頭部への荷重集中
 ↓
MP関節の過剰背屈が起こる歩き方
 ↓
軟骨摩耗
 ↓
強剛母趾

改善プログラム

足の過剰回内が原因の強剛母趾は、過剰回内を解消し、歩き方を改善する必要があります。

体の使い方を改め、重心を均衡にし、過剰回内が解消し、足裏への体重分散を均等にした上で、足の親指を反らさない歩き方への変更です。

あまり意味のない治療法

一般的に広まっている強剛母趾の治療法ですが、殆ど意味が無いものもありますのでご注意ください。

足底筋膜リリース

ゴルフボールを使った3方向マッサージは、過剰回内を解消しないであまり意味はありません。

固有筋トレーニング

良く言われるタオルギャザーも、筋肉を鍛えても意味がないので効果ありません。

親指を良く使う点からすると逆効果になるケースも多いと思われます。
(情報が表にでないだけ)

装具併用療法

カスタムメイドの装具や、テーピングは、逆効果になる可能性が高いです。

足裏の体重分散、重心移動の問題なので、テーピングや装具で固めると上手くいかなくなります。

ストレッチ・マッサージ

炎症を起こしている部分のマッサージや、無理に伸ばすストレッチは完全に悪化させますので今すぐ止めて下さい。

スポーツによる強剛母趾は休むことで改善、歩行時の重心移動の不具合から来る強剛母趾は歩行改善で

スポーツによる強剛母趾は休むことで改善、歩行時の重心移動の不具合から来る強剛母趾は歩行改善で解消します。

特に歩行時の重心移動の不具合の場合は、歩き方を改善することで完治します。