モートン病は、足の指の付け根付近に痛みやしびれを引き起こす神経障害です。
この症状に悩む多くの人々が、ブロック注射という治療法に関心を持っています。
モートン病に対するブロック注射が根本的な改善につながるのか、どの部分に注射されるのか、そしてその際の痛みはどの程度なのかについて解説します。
モートン病とは何か?
モートン病は、足の指の間、特に第3趾と第4趾の間にできる神経線維腫(神経腫)が原因で、足の裏から指先にかけて痛みやしびれ、焼けるような感覚を引き起こします。
典型的な症状は、歩行時や体重をかけたときに、足の指の付け根から指先にかけての鋭い痛みや電気が走るようなしびれです。
靴を脱ぐと痛みが和らぐことが多いのも特徴の一つです。
2. ブロック注射はモートン病の「根本的な改善」になる?
結論から言うと、モートン病に対するブロック注射は、根本的な治療法ではありません。
ブロック注射は、あくまでも痛みを一時的に緩和するための対症療法です。
ブロック注射には、主に局所麻酔薬とステロイド剤が使用されます。
- 局所麻酔薬: 注射後すぐに効果が現れ、数時間から数日間、神経の伝達を遮断して痛みを和らげます。
- ステロイド剤: 炎症を抑える働きがあり、神経腫周辺の炎症や腫れを鎮静化させます。効果は数日から数週間かけて徐々に現れ、持続期間も個人差がありますが比較的長いです。
ブロック注射によって痛みが和らぐことで、患者は歩行や日常生活を楽に行えるようになります。
しかし、これは神経腫そのものを消滅させるものではありません。
根本的な対策と並行して、ブロック注射を併用することで、症状の改善が期待できます。
つまり、ブロック注射は、根本的な治療への「橋渡し」としての役割を担うと言えるでしょう。
3. ブロック注射はどの部分にされるのか?
モートン病のブロック注射は、足の指の付け根、特に痛みを感じている神経腫の周囲に行われます。
具体的には、第2趾と第3趾の間、または第3趾と第4趾の間など、痛みやしびれの原因となっている神経が通っている部分に直接注射します。
医師は、患者の痛みの訴えや、足の指の付け根を押して痛みの場所を確認する「モートンテスト」などを行い、注射部位を特定します。
より正確な位置を特定するために、超音波(エコー)ガイド下で注射を行うこともあります。
超音波を用いることで、神経や血管を避けて安全かつ確実に薬剤を注入することが可能になります。
4. ブロック注射の痛みはどの程度なのか?
ブロック注射の痛みについては、個人差が非常に大きいです。
一般的には、注射針を刺す際に「チクッ」とした痛みを感じます。
この痛みは、通常の採血や予防接種と比べても、特に強いものではありません。
しかし、足の指の付け根は、比較的感覚が鋭敏な部位です。
そのため、注射液が注入される際に、「ズーン」とした鈍い痛みや、患部の神経腫に触れるような独特な痛みを感じることがあります。
特にステロイド剤は、注入時に少ししみるような感覚を伴うことがあります。
痛みの感じ方は、以下の要因によっても左右されます。
- 医師の技術: 経験豊富な医師は、手際よく、痛みを最小限に抑えるように注射を行います。
- 注射前の麻酔: 注射部位を冷やしたり、局所麻酔スプレーを使用したりすることで、痛みを軽減できます。
- 患者の緊張度: 緊張していると、痛みに敏感になりがちです。リラックスして施術を受けることが大切です。
- 超音波の使用: 超音波ガイド下での注射は、正確性が高まるため、神経や周囲の組織を傷つけるリスクが減り、結果として痛みも軽減される傾向にあります。
多くの場合、痛みは一瞬のもので、注射が終わればすぐに和らぎます。
施術後、数時間から数日間は、注射部位に違和感や軽い痛みが残ることがありますが、これは一時的なものです。
モートン病に対するブロック注射は、痛みや炎症を抑えるための有効な治療法ですが、根本改善には姿勢と歩行改善が必要
モートン病に対するブロック注射は、痛みや炎症を抑えるための有効な治療法であり、日常生活の質を向上させる上で非常に役立ちます。
しかし、これは神経腫そのものを治療する根本的な解決策ではありません。
ブロック注射は、前足に体重が乗りすぎる姿勢と、歩く際に痛む部分で打ち付ける歩き方の改善と組み合わせることで、最大の効果を発揮します。
注射部位は、足の指の付け根にある神経腫の周囲であり、痛みは個人差があるものの、多くは採血時と同程度かそれよりも少し強い程度です。
モートン病の症状でお悩みの方は、まず整形外科を受診し神経腫の場所を確定し、姿勢や歩行改善の指導がある病院や整体院で相談の上、ご自身の症状や生活スタイルに合った治療計画を立てることが大切です。
ブロック注射は、その選択肢の一つとして、症状の改善を力強くサポートしてくれるでしょう。