強剛母趾の手術を検討している方へ。保存療法で改善しない痛みや可動域制限の対策としての各種手術法を、症状別に詳しく解説。

強剛母趾

強剛母趾(きょうごうぼし)は、足の親指の関節が変形し、動かしづらくなる疾患です。

強剛母趾で手術が必要となるケースから代表的な術式、術後のリハビリ、費用相場までを網羅的に解説します。

ただ、強剛母趾の完治には手術ではなく、歩行改善が必須です。

歩き方のクセが治って無いと、手術しても強剛母趾は再発しますので、ご注意下さい。

強剛母趾とは?

母趾の中足趾節関節(MTP関節)に軟骨の摩耗や骨棘(こつきょく)が生じ、痛みや可動域制限を引き起こす状態です。

進行すると日常生活や歩行に支障をきたします。

手術が検討されるタイミング

  • 歩行時の激しい痛み
  • 関節の可動域が著しく制限されている
  • 骨棘による靴の圧迫痛
  • 保存療法で改善が見込めない場合

代表的な手術方法

1. 骨棘切除術(関節形成術)

軽度〜中等度(グレード1〜2)の症例に適応。

関節周囲の骨棘を削り、可動域を改善します。

メリット

  • 関節の動きを温存できる
  • 比較的早期に回復可能

デメリット

  • 進行が進んだ症例では効果が限定的

2. 関節固定術

重度の強剛母趾(グレード3〜4)に対する根本治療。

MTP関節を固定し、痛みの原因を除去します。

メリット

  • 長期的な痛みの解消が期待できる
  • 再発リスクが低い

デメリット

  • 関節の可動性が失われる

3. 中足骨骨切り術

中足骨の構造異常が原因の場合に実施。

骨を短縮または傾斜させることで、母趾の負担を軽減します。

4. 関節鏡下手術

低侵襲な方法で、関節内の骨棘や滑膜を除去。

術後の回復が早いのが特徴です。

術後の経過とリハビリ

  • 入院期間:3日〜1週間
  • 固定:ギプスまたは装具による2〜4週間の保護
  • リハビリ:関節可動域や歩行訓練を段階的に実施
  • 社会復帰:全荷重は術後1か月、スポーツ復帰は3〜6か月が目安

手術費用の目安(2025年現在)

健康保険の3割負担で約9万円前後が目安ですが、病院や術式によって変動します。

手術では再発。本当に強剛母趾を治すなら歩行改善が必要

強剛母趾の痛みの原因は「骨棘(こつきょく・骨のトゲ)」ですが、棘を発生させるのは歩き方の問題です。

骨棘を発生させる歩き方を変えない限り、強剛母趾は手術しても数年で再発します。

強剛母趾の完治には歩行改善が必要な理由はこちらから。