モートン病の治療法で良く「〇〇式テーピングで治します」というお話があります。
整骨院で良く言われる内容ですが、テーピングでモートン病は治りません。
それどころか下手すると悪化するのがテーピングです。
ご注意ください。
テーピングが効果を発揮しない主な理由
モートン病の完治に、テーピングが効果を発揮しない主な理由です。
炎症期の誤った使用
急性炎症期にテーピングを単独で使用すると、かえって症状を悪化させる可能性があります。
炎症が持続している段階でテーピングのみに依存すると、圧迫によって神経の腫脹を助長するリスクがあります。
根本原因の放置
モートン病の主原因である「開帳足」や「横アーチの崩れ」をテーピングで対応します、ということですが、テーピングだけではアーチ崩れを解消することはできません。
継続的にテーピングが必要なので、通院回数を増やす手段として使われているところもあります。
骨の動きを阻害
足の骨は、歩く際に手のひらのように閉じたり開いたりしています。
足が地面に着く際には、広がり衝撃を和らげます。
足を挙げる際には、次に備えて足を閉じる、という動きをします。
テーピングをすることで、この動きを阻害します。
モートン病は、痛む部分で、毎回打ち付けるような歩き方をしているため炎症が起こりなのですが、地面からの衝撃をまともに受けてしまうことになります。
テーピングはモートン病を悪化させることが多いのでご注意ください。
現在のモートン病の治療法は、歩行改善が主流
現在のモートン病の治療法は、歩行改善が主流です。
痛む部分で打ち付けて歩く癖が問題なので、歩く際の重心移動を適切に行えるようにすることで改善します。
重心移動が正しくできるようになれば、痛みは1ヵ月程度、半年程度で神経腫はなくなりモートン病は完治します。