モートン病(Morton’s Neuroma)は、足の指の付け根にある神経が圧迫されることで痛みやしびれを引き起こす疾患です。
特に第3趾と第4趾の間に発症することが多く、女性や中高年層に多く見られます。
モートン病の治療法に、超音波治療があります。
この記事では、モートン病の超音波治療についてまとめました。
モートン病の超音波治療とは
モートン病の超音波治療には2種類の方法があります。
超音波ガイド下での治療
超音波装置を使用して、神経腫の位置を特定し、治療を行います。
具体的には、エタノール注射や局所麻酔を超音波で確認しながら行うことが一般的です。
パルス高周波治療
神経に微弱な電流を流し、痛みを軽減する方法です。
超音波で神経の位置を確認しながら行うため、精度が高いとされています。
効果と評判
- 短期的な痛みの軽減:一部の患者では、痛みが一時的に軽減されることがあります。
- 長期的な効果の不確実性:長期的な改善が見られない場合もあり、再発のリスクが指摘されています。
超音波治療は、神経腫を小さくすることを念頭に置かれた治療法です。
根本的な改善にはつながらないので、再発はします。
改善の実績
超音波治療の実績は、他の保存療法と比較して限定的です。
特に、歩行改善と併用しない場合、一時的に痛みは緩和できても、根本的な治療には至らないことが多いです。
モートン病の原因と歩行改善の重要性
モートン病の主な原因は、足の神経への圧迫です。
その足の神経への圧迫は、歩く際に打ち付けるような歩き方をするためです。
さらに、モートン病まで発症する方は、足裏への体重の乗り方が偏ってる場合が多く、そのために通常の方より、地面への打撃が強くなっています。
そのため、歩行改善は、モートン病の根本的な治療において非常に重要です。
具体的には以下の方法が推奨されています。
- 重心バランスの良い姿勢:上半身の重心のずれが足に影響しています。まずは上半身のバランスを整えることが第一歩です。
- 正しい足の姿勢の習得:上半身の重心を均等に保ち、さらに足裏への体重分散を意識します。
- 打ち付けない歩き方:体重を乗せて地面を打ち付けるような歩き方が問題です。歩く際の重心移動を意識し、打ち付けないようにします。
モートン病の超音波治療は痛みを軽減はしますが、根本的な改善には歩行改善が不可欠
モートン病の治療には、超音波治療を含む保存療法や手術療法がありますが、根本的な改善には歩行改善が不可欠です。
超音波治療は一時的な痛みの軽減には有効な場合がありますが、長期的な効果を期待するには、生活習慣の見直しや適切な靴の選択が重要です。
姿勢分析、足圧分析、歩行指導を受けるとモートン病は完治します。