強剛母趾を放置するとどうなるか?

強剛母趾

強剛母趾は、進行性の疾患であり、放置することで以下のような問題が発生します。

強剛母趾を放置するとどうなるか

関節の硬直と可動域の制限

強剛母趾の主な特徴は、親指の付け根である第一中足指節関節(MTP関節)が硬直し、可動域が狭くなることです。

進行するにつれて、親指を曲げることが困難になり、歩行や日常動作に支障をきたします。

痛みの悪化

初期段階では運動時のみ痛みを感じることが多いですが、進行すると安静時にも痛みが現れることがあります。

炎症や骨棘(こつきょく)の形成により、さらに強い痛みを引き起こします。

関節の変形

強剛母趾が進行すると、関節の変形が著しくなり、親指の位置が外反母趾と似た状態になることもあります。

この変形は見た目にも影響を与えるだけでなく、靴選びが難しくなる原因にもなります。

二次的な影響

強剛母趾による歩行時の不均衡が続くと、足首や膝、股関節、腰などに負担がかかり、これらの部位に痛みや不快感が生じる可能性があります。

体全体のバランスが崩れることで、他の部位の関節疾患や筋肉の問題を引き起こすリスクも高まります。

強剛母趾の原因は、足の過剰回内と歩き方

強剛母趾の原因は、足の過剰回内と歩き方の問題です。

過剰回内

足の過剰回内とは、歩行中に足が内側に過度に回転する状態を指します。

この状態では、第一中足骨(親指の付け根にあたる骨)に不必要な負担がかかり、関節にストレスを与えます。

特に、過剰回内はアーチの崩れや偏平足と関連しており、これが強剛母趾の発症リスクを高めます。

誤った歩き方

長期間にわたる誤った歩行習慣も、強剛母趾の主要な原因の一つです。

例えば、親指を反らすような歩行パターンや、不均衡な体重移動が関節に過剰な負担を与えます。

これらの動作が繰り返されることで、関節の摩耗が進み、症状を悪化させます。

歩行改善の重要性

強剛母趾治療では、最近、歩行改善が実績を上げています。

強剛母趾は、

  1. 体の姿勢バランスの崩れが、足の過剰回内を引き起こす
  2. 足の過剰回内が、足裏の体重を支えるバランスを崩す
  3. 強剛母趾の方の場合は、足の親指付近に体重が乗る
  4. 体重が親指付近に乗るので、親指を反らして歩くようになる
  5. 親指のMTP関節に負荷が掛り、強剛母趾になる

という流れで発症します。

これを歩行改善で対応すると、強剛母趾が治る

歩行改善の基本は、足にかかる負担を最小限に抑える正しい歩き方を習得することです。

専門家によるガイドを受けながら、体重移動のバランスや足の着地・蹴り出しの仕方を見直します。

これにより、関節への負担が軽減され、痛みが和らぎます。

またMTP関節に負荷が掛らなくなるので、強剛母趾が治ります。

早期治療の重要性

症状が軽度のうちに適切な対策を講じることで、進行を防ぎ、手術を回避する可能性が高まります。

歩行改善はその効果が実証されており、特に初期段階での取り組みが鍵となります。

強剛母趾を放置すると、痛みの悪化や関節の変形、さらには体全体への影響を引き起こす

強剛母趾は自然治癒しません。

また、バレエやサッカーなどスポーツでの運動が原因でない場合、歩き方の改善をしないと悪化する一方です。

強剛母趾を放置すると、痛みの悪化や関節の変形、さらには体全体への影響を引き起こす可能性があります。

過剰回内や誤った歩き方が主な原因であるため、歩行改善を通じた治療が効果的です。

早期の対策が進行を抑え、日常生活の質を向上させる鍵となります。

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