強剛母趾(きょうごうぼし)は、足の親指の付け根にある関節の軟骨がすり減り、関節の動きが悪くなる病気です。
初期には親指の付け根が痛んだり腫れたりする程度ですが、進行すると親指が曲がったままになり、歩行が困難になることもあります。
強剛母趾に効果があるとうたわれているサポーターが様々あります。
それらの効果は実際のところどうなのか?についてです。
市販のサポーターの種類と効果
市販されている強剛母趾向けのサポーターには、主に以下の3つのタイプがあります。
- 足指間パッドタイプ:足の親指と人差し指の間にはさむパッドで、親指の付け根にかかる負担を軽減します。
- 足裏アーチサポートタイプ:足裏のアーチを支えることで、足にかかる衝撃を吸収し、親指の付け根への負担を軽減します。
- 足指全体を覆うタイプ:足指全体を覆うことで、親指の付け根を固定し、痛みを軽減します。
これらのサポーターは、いずれも強剛母趾による痛みを緩和することを目的としています。
ですが、病気の進行を止める効果はありません。
薬局で売っているサポーターとの違い
薬局で売られている強剛母趾サポーターは、市販のものと比べて、より専門的な知識に基づいて設計されているものが多いです。
例えば、以下のような違いがあります。
- 素材:よりクッション性や耐久性に優れた素材を使用しているものがあります。
- 形状:足の形状に合わせて、よりフィットするように設計されているものがあります。
- 機能:痛みを緩和するだけでなく、足の機能をサポートする機能が付いているものがあります。
ただし、薬局で売られているサポーターも、強剛母趾を根本的に治療するものではありません。
強剛母趾の原因
今まで、強剛母趾の主な原因は、以下のように言われていました。
- 加齢:加齢に伴い、関節の軟骨がすり減りやすくなります。
- 外傷:足の指をぶつけたり、捻挫したりすると、関節の軟骨が損傷することがあります。
- 遺伝:強剛母趾になりやすい体質が遺伝することがあります。
- 靴:ハイヒールや先の細い靴など、足の指に負担がかかる靴を履くことも原因となります。
- スポーツ:サッカーやバスケットボールなど、足の指に負担がかかるスポーツをする人も発症しやすいです。
ですが、2025年現在は、これらも原因の一部ではありますが、根本的な原因は
足の過剰回内
と、
足の親指を反らした状態で歩く歩き方
と判っています。
治療の主流もサポーターや矯正器具、インソール、手術などから、歩行改善になっています。
強剛母趾でお悩みの方は歩行指導のある整形外科か、外反母趾・強剛母趾の専門整体で歩き方の改善の指導を受けてください。
強剛母趾はサポーターでは良くならない
サポーターは、強剛母趾による痛みを一時的に緩和することはできますが、病気の進行を止めることはできません。
強剛母趾の根本的な治療には、足の過剰回内を解消し、親指を反らして歩く歩き方を改善する必要があります。
正しい歩き方に替わると、痛みは一か月程度、半年程度で完治し、再発の心配も不要になります。
痛みの無い生活を取り戻したい方は、