強剛母趾は、足の親指の付け根にある関節(母趾中足趾節関節、MTP関節)に痛みや腫れが生じる疾患です。
多くの人が悩まされる強剛母趾の原因について、一般的に言われていることと、実際の真相を詳しく解説します。
強剛母趾とは
強剛母趾は、足の親指の付け根にある関節(MTP関節)に変形性関節症が生じる疾患です。主な症状には以下のようなものがあります。
- 親指を上に反らす(伸展)際の強い痛み
- 歩行時の踏み返しや蹴り出しの困難
- 関節周辺の腫れや変形
- 関節の可動域の減少
これらの症状により、日常生活に支障をきたすことが多く、早期の対処が重要です。
一般的に言われている強剛母趾の原因
医療機関や健康情報サイトでは、強剛母趾の原因として以下のような要因が挙げられることが多いです。
- 繰り返しの微小なケガ
- 骨の形態異常
- 加齢
- 外反母趾の合併
- 不適切な靴の使用
- 遺伝的要因
これらの要因は確かに強剛母趾の発症に関与している可能性がありますが、実際にはより根本的な原因が存在します。
真の原因
最新の研究と臨床経験から、強剛母趾の真の原因は不適切な歩き方にあることが明らかになってきました。
正しい歩き方を身につけることで、強剛母趾の予防や症状の改善が可能になります。
不適切な歩き方が引き起こす問題
- 過度の衝撃。
悪い歩き方では、母指球に強い衝撃が加わります。これにより、MTP関節に繰り返しストレスがかかり、軟骨の摩耗や骨棘の形成を促進します。 - 不均衡な負荷。
正しくない歩き方は、足の特定の部分に過度の負荷をかけます。これにより、MTP関節の変形や炎症が進行します。 - 筋肉の不均衡。
不適切な歩き方は、足の筋肉のバランスを崩します。これにより、MTP関節の安定性が損なわれ、変形性関節症のリスクが高まります。
正しい歩き方の重要性
強剛母趾の予防と改善には、正しい歩き方を身につけることが不可欠です。
正しい歩き方を身に着ける方法として「ゆるかかと歩き」があります。
以下に、正しい歩き方のポイントを紹介します。
- かかとから着地。
歩行時は、かかとから地面に着地し、徐々に体重を前に移動させます。これにより、衝撃が分散され、MTP関節への負担が軽減されます。 - 足指でしっかり蹴る。
歩行の最後の段階で、足指全体を使ってしっかりと地面を蹴ります。これにより、足の筋肉がバランスよく使われ、MTP関節の安定性が向上します。 - 適切な歩幅。
大股で歩くと、MTP関節に過度の負担がかかります。適切な歩幅を保つことで、関節への負担を軽減できます。 - 姿勢の改善。
背筋を伸ばし、顎を引いた姿勢で歩くことで、体全体の重心が適切に分散され、足への負担が軽減されます。
強剛母趾の治し方・治療法
強剛母趾の予防と改善には、正しい歩き方を身につけることが必要です。
ですが、なぜその歩き方になったのか?は、各自によって原因が違います。
歩き方を変えてもまた戻る可能性はあります。
ですので、歩行改善で強剛母趾を治療する場合には、
- どうしてその歩き方になったのか?
- どのポイントを改善して正しい歩き方に変更するのか?
- 正しい歩き方する場合、自分はどこを注意しなければならないのか?
を知る必要があります。
強剛母趾は、正しい歩き方で痛みを解消
強剛母趾は、一般的に言われている原因以外に、不適切な歩き方が大きな要因となっています。
正しい歩き方を身につけ、適切な靴の選択や運動を行うことで、強剛母趾の予防や症状の改善が可能です。
強剛母趾は、歩く度に酷くなります。
ですので、早期発見・早期治療が重要です。
適切な対策と治療により、1ヵ月もしないうちに健康で快適な歩行を維持することができます。
強剛母趾で悩んでいる方、予防に興味がある方は、ぜひ歩き方を見直してみてください。
足の健康は、全身の健康につながります。