強剛母趾(きょうごうぼし)は、足の親指の付け根にある関節(第一中足趾節関節)が硬くなり、動きが制限される症状です。
多くの人がマッサージによる改善を試みますが、その効果については慎重に考える必要があります。
本記事では、強剛母趾に対するマッサージの限界と、より効果的な治療法について詳しく解説します。
マッサージの限界
強剛母趾に対するマッサージは、一時的な痛みの軽減や血行促進には効果があるかもしれません。
しかし、以下の理由から、根本的な治療法としては不十分である可能性が高いです。
関節の構造的変化
強剛母趾は関節の変形や軟骨の摩耗が原因であり、表面的なマッサージでは改善が難しい。
炎症リスク
不適切なマッサージは炎症を悪化させる可能性がある。
一時的な効果
マッサージによる効果は短期的で、長期的な改善には繋がりにくい。
整形外科での治療アプローチ
整形外科での強剛母趾の治療は下記のようになります。
- 抗炎症薬の処方
- コルチコステロイド注射
- 物理療法
- 場合によっては手術的治療
ただ、これらは全て対症療法で、根本的な改善にはつながりません。
なので、整形外科に何回行っても痛みが無くならない、治らないという方が多いです。
マッサージに代わる自宅でのケア方法
強剛母趾の原因は、足が内側に倒れこむ足の過剰回内で、内側に傾いた親指付近を反らして歩く歩き方です。
自宅でできるケアとしては、足の外側に体重を乗せるように意識して歩くです。
ただ、これは一人で改善するのは難しいです。
なので、強剛母趾の改善実績のある専門整体や専門医の診察により過剰回内の解消と歩行指導を受けてください。
強剛母趾の治療には、マッサージではなく、歩行時の適切な体重移動の習得が必要
強剛母趾の治療には、マッサージではなく、歩行改善が必要です。
逆効果なインチキなマッサージを信じず、専門家の指導のもと、適切な歩行指導を受けることが早期の改善につながります。
強剛母趾の痛みは、体重の乗り方が変わらない限り解消しません。
症状が持続する場合や悪化する場合は、早めに専門院の診察を受けることをお勧めします。