足の裏やつま先に痛みを感じると、日常生活にも大きな影響を及ぼします。
歩くのが辛くなったり、運動ができなくなったりすることもあるでしょう。
このような痛みにはさまざまな原因が考えられます。
そこで今回は、足の指の裏やつま先が痛くなる主な原因、考えられる病名、さらに受診すべき病院について解説します。
1. 足の裏やつま先が痛い原因は?
足の指の裏やつま先が痛む原因には、大きく分けて「外的要因」と「内的要因」があります。以下の項目に分けて詳しくみていきましょう。
外的要因
① 靴が合っていない
- きつすぎる靴や、クッション性の低い靴を履いていると、足の指の裏に負担がかかり痛みを引き起こします。
- ハイヒールや先の細い靴は、特に指先への圧力が大きくなり痛みの原因に。
② 歩き方の癖
- つま先に過度の力を入れて歩くと、指の裏の筋肉や関節に負担がかかり痛みが生じる。
- 偏った歩き方が長期間続くと、炎症を引き起こす可能性も。
③ 足への過度な負担
- 長時間の立ち仕事や、運動で負荷がかかると、足の裏や指の裏に痛みを生じやすくなる。
- 特にジャンプやランニング動作が多い場合、負担が大きくなりやすい。
内的要因
① モートン病(Morton’s Neuroma)
- 特徴: 足の指の付け根(中足趾関節部)に痛みが生じる神経障害。
- 原因: 神経が圧迫され炎症を起こすことで痛みを感じる。
- 症状: つま先に焼けるような痛み、ピリピリとした感覚、しびれ。
② 外反母趾
- 特徴: 母趾(親指)が外側に曲がり、関節部分が突出する状態。
- 原因: 合わない靴や遺伝的要因が関係。
- 症状: 指の付け根や周辺に痛みが出る。歩行時に強い痛みを感じることも。
③ 足底腱膜炎(Plantar Fasciitis)
- 特徴: 足裏全体の筋膜が炎症を起こし、歩行時の痛みが強くなる。
- 原因: 長時間の歩行や運動、加齢による腱膜の変性。
- 症状: 朝起きたときの一歩目に強い痛みを感じる。
④ 痛風(Gout)
- 特徴: 尿酸が関節に蓄積し、突然の激しい痛みを引き起こす。
- 原因: 食生活や遺伝が関係。
- 症状: 指の関節が赤く腫れ、強い痛みを伴う。
2. 痛みがある場合、どの病院に行けばよいか?
痛みの原因によって、受診する病院の診療科も異なります。自分の症状に合った専門科を選びましょう。
整形外科
対象疾患: モートン病、外反母趾、足底腱膜炎など
おすすめの人: 長期間にわたって足の裏の痛みが続く人や、歩行時に違和感がある人。
神経内科
対象疾患: モートン病、神経障害が関係する疾患
おすすめの人: 足の指の裏にしびれやピリピリした痛みがある人。
リウマチ科・内科
対象疾患: 痛風
おすすめの人: 突然足の指に激しい痛みが出た人や、関節の赤み・腫れがある人。
足の指の裏やつま先の痛みは、靴の影響や歩き方の癖から、モートン病の可能性
足の指の裏やつま先の痛みは、靴の影響や歩き方の癖から、神経障害・関節炎など多様な原因が考えられます。
痛みが続く場合は適切な病院を受診し、早めの治療を心がけることが重要です。
症状に合わせて、専門医に相談し適切な対策を講じましょう!