モートン病(Morton’s neuroma)は、足の指の付け根にある神経が圧迫されて炎症を起こす状態を指します。
初期症状は軽微な場合が多く、見過ごされることもありますが、早期発見が重要です。
初期症状の特徴
- 足の指の違和感: 足の指の付け根や指の間に軽い違和感を感じることがあります
- 感覚の異常: 足の指先にしびれやピリピリとした感覚が現れることがあります
- 軽い痛み: 歩行時や長時間立っている際に、足の指の付け根に軽い痛みを感じることがあります
- 靴の影響: 特にハイヒールやつま先が狭い靴を履いているときに症状が顕著になることがあります
症状の進行
初期段階では、症状が断続的であることが多く、特定の靴を履いているときや運動後にのみ現れる場合があります。
しかし、神経への圧迫が続くと、以下のような症状が進行する可能性があります。
- 灼熱痛: 足の指の付け根から指先にかけて焼けるような痛みが生じることがあります
- 痛みの増強: 長時間の立ち仕事や運動後に痛みが悪化する傾向があります
- 放散痛: 痛みが足の甲やふくらはぎにまで広がることがあります
初期症状の原因
モートン病の初期症状は、以下のような要因によって引き起こされることがあります。
- 靴の形状: ハイヒールやつま先が狭い靴は、足の前部に圧力を集中させ、神経を圧迫する原因となります
- 運動習慣: ランニングや跳躍を伴うスポーツは、足の指の付け根に負担をかけることがあります
- 足の形態異常: 外反母趾や扁平足などの足の変形が神経への圧迫を引き起こすことがあります
早期発見の重要性
モートン病の初期症状を見逃すと、症状が進行し、日常生活に支障をきたす可能性があります。
早期に症状を認識し、適切な対策を取ることが重要です。
以下のような場合には、整形外科を受診することをおすすめします。
- 足の指の付け根に痛みやしびれがある
- 症状が長期間続いている
- 靴を脱いでも症状が改善しない
初期症状への対策
初期段階での対策としては、以下の方法が有効です。
- 靴の選び方: 足に負担をかけない靴を選ぶことが重要です。インソールを使用して足のアーチをサポートすることも効果的です
- 運動療法: 足底の筋肉を鍛える運動を行うことで、足の構造を改善し、症状を軽減することができます
- 医療機関での診断: モルダーテストやティネルサインなどの検査を受けることで、早期診断が可能です
モートン病の初期症状は軽微であることが多いため、症状を見逃さないことが重要です。
適切な靴選びや早期の診断・治療によって、症状の進行を防ぐことができます。
モートン病になる原因は、痛む部分に体重が乗って、毎回地面を打ち付けるような歩き方をしているためです。
打ち付けが治らないと完治はしませんので、何度も再発するようなら、歩行改善に取り組んで下さい。