外反母趾の手術で日帰りできる手術とその詳細についてまとめました。
ただ、2025年現在、外反母趾の治療には、歩行改善が効果があることが判っています。
「手術しかない」と言われても、歩行改善で外反母趾が治る可能性も高いです。
ひがえりで手術できるといっても、立ち仕事への復帰までは2~3か月かかります。
まずは歩行改善で痛む外反母趾を治すことをお薦めします。
1. DLMO法(Distal Lineal Metatarsal Osteotomy:遠位骨切り術)
手術内容
- 足の第1中足骨(親指の骨)の先端部分を骨切りし、角度を矯正します。
- 軽度から中等度の外反母趾に適応されます。
- 皮膚切開が小さく、骨切りも1回で済むため、身体への負担が少ないのが特徴です。
- 手術時間も短く、約20分程度で終わります。
日帰りできる理由
- 手術侵襲が少ないため、術後の痛みや腫れが比較的軽度です。
- 全身麻酔ではなく、局所麻酔で手術が可能です。
- 術後、短時間で歩行が可能となるため、入院の必要がありません。
手術後の経過
- 術後、約1週間はギプス固定を行います。
- その後、専用のサポーターや靴を装着し、徐々に歩行量を増やしていきます。
- 約1ヶ月で日常生活に支障がない程度に回復します。
- 完全に骨が癒合するまでには、約3ヶ月程度かかります。
費用
- 保険適用となる場合、自己負担額は約3割です。
- 手術費用は、医療機関や手術内容によって異なりますが、約20万円〜40万円程度が目安です。
その他の日帰り手術
- MMPL法(Mini-Minimally Proximal Laparoscopic procedure): 第1中足骨の付け根部分を骨切りする手術です。DLMO法よりも矯正力が高いとされています。
- 関節鏡視下手術: 関節の状態を確認しながら、最小限の切開で手術を行う方法です。
日帰り手術のメリット
- 入院期間が短縮されるため、日常生活への影響が少ない。
- 入院費用や時間を節約できる。
- 早期に社会復帰できる。
注意点
- 日帰り手術は、すべての外反母趾患者に適しているわけではありません。
- 重度の外反母趾や、他の疾患を合併している場合は、入院が必要となる場合があります。
- 手術を受ける前に、医師と十分に相談し、手術方法やリスクについて理解することが大切です。
外反母趾の日帰り手術は、身体への負担が少なく、早期回復が期待できる治療法
外反母趾の日帰り手術は、身体への負担が少なく、早期回復が期待できる治療法です。
ただ、2025年現在では、歩行改善での治療の方が効果が上がっています。
多額の費用と、リハビリなどに費やす時間を考えて、手術を受けるかどうかは、症状の程度や生活スタイルなどを考慮し、医師と相談して決めるようにしましょう。